
(理論面の)対象 | 最小化問題/最大化問題 |
(理論面の)目標 | 最小化問題/最大化問題に対する効率の良いアルゴリズムの提案 |
ここまでの成果/重要な発見 | 多項式で記述されるような最適化問題に対する解法・アルゴリズムの提案とソフトウェアの開発 |
これからの目標/現在取り組んでいる目標 | 最適化問題に対するアルゴリズムのより厳密な性能評価 |
応用上の成果/目標 | 最適化問題に対するアルゴリズムはさまざま考えられている. 対象としている問題に対して, どれを使うべきか評価したい |
さらなる発展の可能性・方向性 | 現実で現れる最適化問題を解く場合, 「ソフトウェアで解いてみないと解けるかわからない」ということがよくある. アルゴリズムの性能評価法を確立することで, このような疑問が解く前にわかるようにしたい |
最適化問題とは, 与えられた条件や制約の元で関数を最大化または最小化する解やその値を見つける問題です.産業や日常生活における意思決定に利用されています. 私の興味は, (I) 連続量を扱う最適化問題と, (II)効率の良いアルゴリズムやソフトウェアの開発, です. 特に, 凸性を持った凸最適化問題と呼ばれる最適化問題や, 半正定値計画問題と呼ばれる最適化問題に対して強い興味を持っていて, これらを利用して, 解くことが大変難しいと言われている非凸で非線形な最適化問題を解くことを研究しています. しかしながら, このような最適化問題に対しては, (1) 得られる半正定値計画問題が大規模になりすぎる, (2) 数値誤差の影響で, 理論的に得られる結果と実際に計算して得られる結果が異なる, という難しさを持っています. こういった困難をどのように克服するか, というのが現在の課題です. このように書くと難しい数学を使っている様に思うかもしれませんが, そうではありません. 主に使う道具は大学1年生で習う微積分と線形代数の知識です. ですので, 数学の勉強をしたことがある人なら誰でも挑戦できると思います. また, この手法の応用にも興味がありますので, 何か解きたい実用的な問題のある人がいましたら声をかけてください. 一緒に勉強・研究をしましょう.
キーワード | 最適化,数理計画,連続最適化,半正定値計画問題,最適化ソフトウェア |
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部門 | 応用理論研究部門,先進暗号数理デザイン室 (兼任),富士通ソーシャル数理共同研究部門 (協力教員) |
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