九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

11月 IMI Colloquium(2023/11/8)を開催しました

講演タイトル : 耐量子計算機暗号と数学問題
講師:中邑 聡史 (日本電信電話株式会社 社会情報研究所)
場所:IMIオーディトリアム及びZoomによるオンラインコロキウム

本講演では、耐量子計算機暗号に関する最新の研究成果について講演が行われた。まず、暗号技術の一般的な解説に始まり、量子計算機でも破ることのできない耐量子計算機暗号の必要性、世界での動向について丁寧にご説明頂いた。その後、講演者が研究されてる格子暗号について解説があり、格子問題であるRing-LWE問題の効率的な解法に関する研究結果について紹介して頂いた。耐量子計算機暗号は整数論、代数幾何学など様々な数学問題をベースとして作られており、それら数学が実社会で具体的に活用される様を知ることができた。

参加者:41人 (内 学生: 18人; 教員: 17人; その他: 6人)