2025年12月22日(月)アウトリーチイベント “Math for the Future Vol. 2” 開催報告
2026.02.02
2025年12月22日(月)、ウエスト一号館C-414会議室にて、Math for the Future Vol.2 が開催されました。本イベントは、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所および福岡県教育庁高校教育課の共催によるアウトリーチイベントで、95名(学生86名、保護者4名、教職員5名)が参加しました。
本イベントは、午前に講義・演習、午後に九州大学構内ツアーを行う二部構成で実施されました。午前の講義は二つあり、一つ目の講義は松江要教授による「数学と『お金の計算』」、二つ目の講義は德田悟准教授による「“およそ”を定める数学 - データにひそむ宇宙の調和を見出そう」です。
松江要教授の講義ではまず、複利計算の実例を通して数列との関連性が示されました。続いて、「未来の価値を現在の価値に換算する」という発想が紹介され、貯蓄に限らず、支払いや負債といった状況にも同様の考え方が適用できることが説明されました。さらに、複利計算のスパンが短い株式の例を通じて、微分・積分との関係にも触れ、先端的な数理の一端を学ぶ機会となりました。
(講演スライドを こちら に設置しております。予告なく変更される可能性があります。)
德田悟准教授の講義演習では、ケプラーの第三法則を題材に、データから法則を見つける方法について講義が行われました。具体的には、太陽系の惑星の軌道長軸長と公転周期のデータをもとに線形回帰について講義し、そののち太陽系外の惑星系について線形回帰を行う演習を行いました。演習では十名の学生スタッフたちの助けを借りながら、班ごとに協力して計算を行う場面が見られました。締めくくりとして、データ自体がケプラーの第三法則を前提に計算されていることに注意し、前提の確認やデータの取得方法についての注意喚起が促される形で講義は終了しました。
講義後には大学院生による九大数理学府の紹介やツアーの案内が行われ、ツアー企画へと接続されました。ツアーは参加者が学生スタッフにつき、食堂、中央図書館、椎木講堂を見学する形式で、道中では参加者が学生スタッフに大学や大学院のことを訊ねる場面が見られました。
アンケートのコメントには、内容は難しかったものの数学の面白さを感じたこと、大学の施設規模への驚き、ツアーを通して大学の研究について聞くことができたことなどが寄せられ、参加者にとって九大や応用数学への理解や関心を深める機会となりました。



