九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

鍛冶 静雄 教授 2025年度日本液晶学会賞 論文賞(B部門) 受賞

鍛冶静雄教授が,日本液晶学会の「2025年度日本液晶学会賞 論文賞(B部門)」を共同受賞しました.
2025年9月11日(木)に京都市国際交流会館で開催された「2025年日本液晶学会討論会」において表彰式が行われました.
本賞は,以下の論文に対して授与されたものです.

鍛冶 静雄,内田 幸明,中野 直人
「予測モデルが液晶相転移について教えること」
日本液晶学会誌「液晶」 第28巻 第4号,pp. 234-241,2024
https://iap-jp.org/jlcs/html/2024_10.html

本論文では,大規模データベースと機械学習を用いて,液晶分子の相転移温度の予測問題を適切に設計することで,液晶相転移に関するさまざまな物理モデルが前提とする仮定の検証や,データベース中の誤りの発見について考察しています.
高精度な予測を実現する機械学習モデルを単なる予測器として用いるだけでなく,計算機上での「仮想実験」を通じてデータから新たな知見を抽出する道具として応用した点が高く評価されました.