九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

FMfI2023 開催報告

2023年8月29日から9月1日にかけて福岡市早良区にある九州大学西 新プラザにおいて, アジア太平洋産業数学コンソーシアム (APCMfI) が主催する, 国際研究集会 Forum “Math-for-Industry” 2023 —MfI 2.0— (FMfI2023) が開催され, 海外からの25名を含む, 124名 (教員 70名; 学生 34名; その他 20名) が参加しました. 本研究集会は, その前の週に東京で開催された第10回国際産業数理・ 応用数理会議 (ICIAM2023) のサテライトミーティングとして企画されました.

本研究集会は, 毎年 APCMfI 会員機関の持ち回りで開催され, 今年度で第15回を数え, 毎回, マス・フォア・インダストリに関連する幅広い分野の講演が行われます. 今回は, 国際産業数理・応用数理 評議会 (ICIAM), 欧州産業数学コンソーシアム(ECMI), 米国産業数理・応用数理学会 (SIAM) など応用数理を国際的に先導する機関を代表する研究者や, ICIAM のLagrange 賞受賞者など国際的に著名な研究者に加え, 国内の応用数理をリードする研究者を多数招聘し, 最先端の研究成果を28件発表いただきました. トピックも, データ 解析・統計・最適化・幾何・数理モデリングから数理論理学まで, また個人的な研究から巨大プロジェクトまで, 幅広い講演がありました. それぞれの講演後には, しばしば休憩時間が短縮されるほど, 活発に質疑応答が行われました.

ポスターセッションでは19件のポスター講演が行われました. また学生による優秀な講演を表彰するためのポスター賞が企画され, 最優秀ポスター賞が今田 凜輝 氏 (東京大学D1) に, 優秀ポスター賞が佐々木 裕貴 氏 (九州大学M2) に, それぞれ授与されました.

さらに, 2日目の夜に由緒ある櫛田神社に隣接する宮前迎賓館灯明殿行われたバンケットでは, APCMfI の副会長であるBroadbridge先生 (La Trobe大学 名誉教授) の挨拶に始まり, 参加した皆さんが 博多の幸を堪能し友好を深めながら, さらなる討論が行われました.

研究集会の最後に来年の FMfI2024 が, マレーシアで開催されるこ とが発表されました.