九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

2026年7月30日 / 31日 大阪府立大手前高校マスツアー2026 報告

2026年7月30日および31日に九州大学伊都キャンパスにて、大阪府大手前高校マスツアー2026を開催いたしました。参加者は希望する高校一年生、高校二年生の述べ39名です。内容は演習・発表を織り交ぜた講義形式で、生活に関連する話題から先端的な題材まで、幅広い対象を通じて実施いたしました。

講演者はマス・フォア・インダストリ研究所の池田香凜助教、落合啓文教授、松江要教授の三名です。
池田助教の講義『大阪でマイホーム計画!』は、大阪府の物件を購入する際のローンを組むという題材を通じ、受講者自身の問題を数学的に考える体験を中心として展開されました。続く落合教授の講義『五次方程式を解く』では二日間にわたり、方程式の数値的な解法を通じて受講者が数学的な発見を体感する講義・演習が実施されました。そして最後の松江教授による講義『つくる、解く、あやつる』では、逆さにした棒を安定させる倒立振子の問題について、それを数学的にどう捉え、どう扱うか、そしてどう制御するかを、実演や応用例を交えながら議論しました。

各講義では、講演者から一方的に知識を伝えるだけでなく、受講者自身が問題を考え、その考えを発表する時間が多く設けられました。発表では講演者の予想していなかった解答や着眼点が現れ、講演者側が驚かされる場面もありました。

アンケートでは、講義時間が終わった後も夜まで数学について考えていたという声や、同じ問題を仲間と議論することの楽しさについての感想が寄せられました。二日間を通して、数学を「教わる」だけでなく、自分で問題を考え、発見し、他者と議論する機会になったことがうかがえます。

また二日目午後には伊都キャンパスの案内も実施しました。研究・教育施設などを見学しながらキャンパス内を巡り、アンケートには「想像以上に広かった」といった感想も寄せられました。