2025年1月 臨時IMI Colloquiumを開催しました
2025.02.26
講演タイトル : Non-interpenetration of Matter in Lower-Dimensional Structures
場所:IMIオーディトリアム(D-413)及びZoomによるオンライン配信
講師:Martin Kružík (The Czech Academy of Sciences/The Czech Technical University in Prague)
参加者 :28人(学生: 9人;教員: 16人;その他3人)
Kružík教授の日本滞在中, 九州大学IMIのCesana准教授との研究打ち合わせのため福岡を訪れた機会に, 臨時コロキウムを開催した. 講演では, Kružík教授が取り組んでいる研究課題の中から, 固体弾性材料のよく知られた課題である物質の非相互浸透について紹介いただいた.
講演では, 物質の非相互浸透とバルク構造における固体材料変形の単射性との関連を基に,固体弾性材料が低次元構造を持つ場合, 特に平面内の棒状材料を取り上げ, その解析的側面と幾何学的側面の双方に着目して得られた結果を紹介いただいた.
Kružík教授らが得た結果では, 許容される材料の変形が同相写像である仮定のもとで, 対象となるエネルギー汎関数の\Gamma極限に焦点を当てて評価した.
物質の非相互浸透といった現実の現象に対して, 一定の仮定の下ではあるが, 数学の立場から厳密な評価が得られている点が興味を引いた.
なお, Kružík教授は, 3日間の九州大学滞在中に, 関連する話題についての講義も行っていただくなど, 有意義な交流をしていただいた.

