九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

11月28日(木) 新宮町立新宮東中学校にて出前授業が行われました

2024年11月28日(木)、福岡県新宮町立新宮東中学校にて、廣瀬雅代准教授による中学二年生全員を対象とした出前授業が行われました。形式としては対象学年を2分割し、それぞれ80名の生徒を対象として50分授業を行うもので、多目的室にてスライド形式で実施されました。

 授業では「確率の不思議:不確かな現象に対するツール」と題し、確率について、基礎や興味深い例、応用について紹介されました。中心となるモンティ・ホール問題は、設定を理解しやすいものの多くの議論を呼んだ問題です。この問題について、廣瀬准教授は多くの図や歴史的経緯を交えつつ、考え方を解説しました。確率にまだ触れていない受講生たちにもその意外性は伝わったようで、質問が投げかけられる場面では生徒の間でも議論が起こっていました。またその前後では、降水確率という身近な例と、新薬の研究における統計学の利用という廣瀬准教授自身の関わった研究の例に触れ、社会との接点を強く実感させる構成となっていました。

 各授業終了前には5分間にわたってアンケートが実施されました。回答には、モンティ・ホール問題を興味深いと感じる声、難しさを覚える声が多く寄せられました。また未習の確率への興味を持ったという感想、重要性を認識したという感想も多くありました。中には自身の生活に関連する、講義では挙がっていない話題に触れるものも寄せられ、生徒にとっても身近な概念であることが実感される授業となりました。