九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所

2024年11月25日 大野中学校出前授業報告

2024年11月25日(月)、福岡県大野城市立大野中学校にて、落合啓之教授による出前授業が行われました。対象は中学2年生の全生徒で、2クラス80名を対象にした100分の授業を2回、のべ200分にわたって実施されました。

 授業は口頭での質問を軸に、数学やその社会との関わりに関する多様なトピックを渡り歩く形式で展開されました。トピックの実例としては、「1÷0はどうしてだめなのか?」「0.9999…… = 1か?」などの基礎的な疑問とその答え方、野球・映画・ゲーム等の趣味と数学との関わり、メビウスカレイドサイクルやイグ・ノーベル賞の受賞研究などを引き合いに出した当研究所の構成員の研究紹介が挙げられます。受講した生徒の考えや疑問から、数学や数学者への疑問、そして数学との接点を引き出そうとする手法が印象的な授業でした。休憩時間にも落合教授のもとに生徒が集まり、授業中の話題の続きや進路についての質問が寄せられていました。

 授業後のアンケートにおいても、数学と社会との意外な結びつきに驚く声や、授業を楽しんだ生徒の声が寄せられています。受講生と、数学・大学・研究者との距離が縮まる出前授業となりました。

(大野中学校のウェブページにもご紹介いただいています: https://onojo.schoolweb.ne.jp/4020001/weblog/38223720?tm=20241125101031