2026年4月 IMI Colloquiumを開催しました
2026.05.01
講演タイトル : ゲージ不変性を明白に保つ厳密くりこみ群とその量子電磁力学への応用
講師:鈴木 博 (九州大学 大学院理学研究院)
参加者 :69人(学生: 35人;教員: 31人;その他: 3人)
場所:IMIオーディトリアム(D-413)及びZoomによるオンライン配信
講演では,厳密くりこみ群を用いて量子場理論を非摂動論的に構成する考え方が紹介された.最初に,QCDが漸近的自由性により連続極限を持つ一方,QEDやヒッグス,重力では高エネルギー領域での理論的課題があり,非自明な固定点に基づく漸近的安全性が重要となることが説明された.
次に,従来の厳密くりこみ群ではゲージ対称性の維持が困難であることを解消するために,鈴木氏らが勾配流を用いてゲージ不変性を厳密に保つ手法を提案したことが紹介された.この手法のQEDへの応用の中で,鈴木氏らは,large-$N_f$近似のもと非自明な固定点やスケーリング次元を解析しており,今後は4Fermi相互作用を含むQEDや重力理論への応用が課題であることが示された.

