要旨:
真正粘菌変形体は単細胞生物でありながら、迷路を解くなど最適
なネットワークを見つけたり、記憶・想起現象を行うことがわかっ
てきました。ここではそれらのメカニズムを数式を用いて解明し、
その技術を他の系に応用した結果を時間が許す限り説明します。
例えば粘菌は2ヵ所の餌に接触すると最短経路上を管のような構
造をしたもので繋がりながら餌のまわりに集まる。また、複数点の
餌に接触するとこの時の管ネットワークは最短性や断線保障性など
を備えた優れたネットワークとなっている。ここでは粘菌が輸送ネ
ットワークを作る法則を数式で表す事により、他の適応的なネット
ワークにも応用できる統一理論を紹介する。
また、粘菌は周期的な刺激を受けるとそのタイミングを記憶する
という行動をとる。脳の無い粘菌がなぜこのような動きができるの
だろうか。ここでは粘菌に観察されている多くのリズムに着目する
ことにより、この現象を解明します。その上でここで得られた方程
式を全く異なった系である四脚歩行動物の歩容遷移へと応用した結
果についても時間が許せば説明したい。今回は九州大学数値解析セミナーとの合同セミナーです.今回は合同セミナーのため通常と曜日が異なりますので、ご注意下さい。
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(数理・MI研究所事務室)
IMI(マス・フォア・インダストリ研究所)
産業数学の先進的・
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セミナー
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粘菌の賢さとその応用
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開催時期 | 2011-04-12 15:30~2011-04-12 17:00 |
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場所 | 伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室7 |
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受講対象 | |
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講師 | 手老 篤史(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所) |