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池松泰彦 助教が 情報処理学会2019年度論文賞(IPSJ Outstanding Paper Award)を受賞



受賞 2020.06.10
マス・フォア・インダストリ研究所 池松 泰彦 助教 (先進暗号数理デザイン室) が,
情報処理学会 2019年度 論文賞(IPSJ Outstanding Paper Award) を受賞致しました

論文タイトル:Chosen Message Attack on Multivariate Signature ELSA at Asiacrypt 2017
DOI:https://doi.org/10.2197/ipsjjip.27.517

受賞者のコメント:
この度はこのような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。この場をお借りして皆様に心よりお礼申し上げます。よく知られていますように、Shorの量子アルゴリズムを大規模量子コンピュータに実装することで現行の暗号(RSAなど)は解読されてしまいます。量子コンピュータの規模は年々大きくなっていることから、量子コンピュータでも破られない暗号(耐量子暗号)の開発は喫緊の課題となっています。特に、米国標準技術研究所(NIST)が2016年に耐量子暗号の標準化計画をスタートさせこの動きは活発になりました。本研究では、その耐量子暗号に関する安全性解析を扱っています。ある署名方式において、署名生成時に使用される乱数を部分的に固定し効率を高める手法には脆弱性があり、得られる署名を解析することで秘密鍵が多項式時間で復元できることを解明しました。今後ここで得られた研究を糧に、先進暗号数理デザイン室の一員として、さらに耐量子暗号の研究開発に関わっていければと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。


情報処理学会 論文賞(IPSJ Outstanding Paper Award)については下記をご参照ください。
https://www.ipsj.or.jp/award/ronbun-index.html