共同利用

数式処理研究と産学連携の新たな発展


種別 一般研究-短期共同研究
研究計画題目 数式処理研究と産学連携の新たな発展
研究代表者 横山 俊一(東京都立大学大学院理学研究科・准教授)
研究実施期間 2021年2月15日(月)~ 2021年2月18日(木)
研究分野のキーワード 計算機代数, 多項式環論, 数式処理, パターンマッチ, ユーザインターフェース
目的と期待される成果 現代の数理科学における産学連携活動、とくに人工知能や機械学習の分野においては
1) 計算機代数における高速計算アルゴリズムの構築とその実装
2) 数式処理技術そのものの開発とニーズ・ユーザビリティの追究
の2軸をバランスよく推進することが求められている。そのため、1) を専門とする数学者と 2) を専門とする産業界の研究者とが密に議論を行う場が必要不可欠である。例として IMI が開催しているスタディ・グループのほか、代表者が世話人を務めた IMI 研究集会「数式処理研究と産学連携の新たな発展」[1] などがある。とくに後者では数理最適化・制御理論研究の側面に焦点をあて、自動車産業や計算機援用デザイン(CAD)への応用が重点的に議論された。その結果、産学連携のための人的コネクションの強化と継続的な研究活動に結びついている。しかしながら、国内ではまだまだこのような討議の場は少ない状況にある。
そこで本共同研究では、産学間の視点・認識のギャップが比較的小さい「研究開発・実問題解決に特化した数式処理システムの開発」に焦点をあて、数式処理研究における産学連携活動の現状と今後の目指すべき方向性を検討し、1) から 2) へ、また 2) から 1) への具体的なフィードバックを与えることを目的とする。
本研究は若手から第一人者までの幅広い世代で構成されている。計算機代数・数式処理研究において第一線で活躍する数学者と、数式処理技術に精通した産業界の研究者とが一堂に会し、以下 a),b) について取り組む:
a) 参加者が携わる計算機システム Nemo, Egison, MathLibre, 東ロボくんなどを通して先進的・萌芽的な最新の話題を提供してもらう。
b) その際、計算機システムの開発、OS 開発、暗号技術の開発などの参加者が従事する産業活動の観点から、産学連携への目標と展望を自由に提案してもらい、参加者全員で実現に向けての取り組み方について深く討議を行う。
とくに産業界におけるニーズを意識することで、より効果的なプランニングが可能であると期待される。
以上により、今後の数学者と産業界の研究者との人的・学術的交流を促進し、数式処理研究における産学連携活動をより一層推進するきっかけを与えることが大きな成果であると考える。
参考 URL: [1] https://sites.google.com/site/imidcar2013/
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
藤本 光史(福岡教育大学・教授)
濱田 龍義(日本大学 生物資源科学部・准教授)
深作 亮也(九州大学大学院 数理学研究院・助教)
池松 泰彦(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・助教)
溝口 佳寛(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・教授)
横田 博史(キオクシア株式会社・デジタルプロセス先行研究担当)
江木 聡志(楽天技術研究所・リサーチ・サイエンティスト)
横山 俊一(東京都立大学・准教授)